おすすめのメタバースオフィスアプリ

メタバース

メタバースオフィスを活用する方法とおすすめサービス10選

リモートワークが急速に普及した現代において、働き方改革の新たなステージとして注目されているのが「メタバースオフィス」です。仮想空間を活用したオフィス環境は、従来のオンライン会議やチャットツールを超えた、よりリアルで没入感のある体験を提供します。
メタバースオフィスは、物理的なオフィスが不要となるため、コスト削減や働き方の柔軟性向上といった利点を持つだけでなく、グローバルなコミュニケーションや創造的なコラボレーションの場としても活用されています。企業だけでなく、個人のプロジェクトやスタートアップでも注目を集めるこの新しい働き方は、未来の標準となる可能性を秘めています。
本記事では、メタバースオフィスの基本的な概要から導入のメリット、さらにおすすめのサービス10選を詳しく紹介します。これからの働き方を変える可能性を秘めたメタバースオフィスについて、一緒に探ってみましょう。

メタバースオフィスとは?

メタバースオフィスとは

メタバースオフィスの基本定義

メタバースオフィスとは、仮想空間(メタバース)上に構築されたデジタルオフィスのことを指します。従来の物理的なオフィスとは異なり、インターネットに接続されたデバイスを通じてアクセスできるバーチャルな空間で、ユーザーはアバターを操作して働く環境を共有します。メタバースオフィスでは、会議や打ち合わせ、プロジェクト管理、雑談といった通常の業務を、まるでリアルのオフィスにいるかのように体験できます。こうした仮想オフィスは、リモートワークやハイブリッドワークが普及する現代の働き方に対応する新しい職場の形として注目されています。

仮想空間を活用したオフィス環境の特徴

メタバースオフィスの最大の特徴は、物理的な制約を超えた働き方が可能になる点です。例えば、以下のような特徴が挙げられます。

・場所の制約を排除
ユーザーはどこにいてもインターネットに接続すればオフィスに参加できます。

・アバターでのコミュニケーション
従業員は自分の分身となるアバターを通じて会議や雑談を行い、リアルタイムでコミュニケーションを図れます。

・空間の自由なデザイン
現実では実現が難しいデザインやテーマに基づいたオフィスを作成可能で、創造性を刺激します。

・インタラクティブなツールの活用
ホワイトボードや3Dプレゼンテーションツールなど、仮想空間ならではの機能が生産性を向上させます。

また、これらの特徴を活用することで、従来のリモートワークでは難しかった従業員同士の連帯感や創造性を高めることができます。

従来のリモートワークとメタバースオフィスの違い

リモートワークでは主にビデオ会議ツールやチャットツールを利用しますが、メタバースオフィスはその上を行く体験を提供します。その違いを以下にまとめます。

・空間の再現性
従来のリモートワークでは個別の作業空間が主体ですが、メタバースオフィスは共同作業や雑談が自然に行えるバーチャル空間を再現します。

・アバターによる存在感
カメラ越しの映像ではなく、アバターを使うことで個人の存在感を感じやすく、心理的な距離感が縮まります

・臨場感の違い
メタバースオフィスでは3D空間内で移動や操作ができるため、リアルオフィスに近い臨場感を提供します。

・カジュアルなコミュニケーション
会議以外の場面でも気軽に「立ち話」感覚でコミュニケーションが取れるのがメタバースオフィスの大きな利点です。

これらの特徴を持つメタバースオフィスは、物理的なオフィスの代替としてだけでなく、従業員同士の絆を深める新しいワークスタイルとして期待されています。

メタバースオフィスのメリット

メタバースオフィスのメリット

コミュニケーションの強化

メタバースオフィスは、従来のリモートワークでは感じられないリアルな交流を可能にします。仮想空間では3Dアバターを使用するため、会話やジェスチャーによる視覚的な情報が増え、コミュニケーションの質が向上します。たとえば、アバターが動作を伴うことで相手の意図や感情をより理解しやすくなります。
また、会議室やカフェエリアといったバーチャルな空間が用意されているため、リアルオフィスに近い環境での交流が可能です。これにより、メンバー間の連帯感が強まり、プロジェクトの推進力が高まります

コスト削減

メタバースオフィスを利用することで、物理的なオフィスを維持するコストを大幅に削減できます。具体的には、以下のコスト削減効果があります。

・賃貸料や光熱費
物理的なオフィススペースが不要となり、賃貸費用や電気代、清掃費用などの固定費を削減。

・通勤費
リモート環境により従業員の通勤費が削減。

・設備投資
デスクや椅子などのオフィス家具を購入する必要がなくなります。

これにより、スタートアップや中小企業にとって、初期費用を抑えながら柔軟な働き方を導入する機会を提供します。

グローバルな働き方の実現

メタバースオフィスは、地理的な制約を超えてグローバルな連携を可能にします。遠く離れた社員やクライアントと同じ空間にいるような感覚で仕事が進められるため、国際的なプロジェクトや商談がスムーズに行えます。
また、異なるタイムゾーンのメンバーとも柔軟に対応できるため、24時間体制で業務を進行させることが可能です。この特徴は、国際市場で競争力を高める企業にとって大きなメリットとなります。

働き方改革への貢献

メタバースオフィスは、働き方改革を支援するツールとしても注目されています。従業員は自宅やカフェなど、どこにいてもバーチャルオフィスにアクセスできるため、柔軟な働き方を実現できます。
さらに、通勤時間が削減されることでワークライフバランスが向上し、従業員のストレス軽減や生産性の向上にも寄与します。また、子育て中の親や地方在住の人々も平等に働く環境を提供することで、企業の多様性推進にも役立ちます。

メタバースオフィスの導入方法

導入の流れ

1.目的と目標設定

メタバースオフィス導入の第一歩は、導入の目的と達成したい目標を明確にすることです。たとえば、リモートワークの課題解決やコスト削減、グローバル連携の強化など、具体的なゴールを設定します。これにより、必要な機能やプラットフォーム選びがスムーズになります。

2.プラットフォームの選定

目的に基づいて適切なプラットフォームを選定します。例えば、コミュニケーションを重視する場合は「cluster」や「VRChat」、企業向けイベントに強い「HIKKY」などが候補となります。各プラットフォームの特徴や対応デバイスを比較し、自社に最適なものを選びます。

3.初期設計とテスト運用

選定したプラットフォームで仮想オフィスを設計し、プロトタイプを作成します。最初に小規模なテスト運用を実施し、社員からのフィードバックを収集。これをもとに、操作性やデザインを改善し、本格導入を目指します。

必要な技術とデバイス

VRデバイスや対応PCの要件

メタバースオフィスには、VRヘッドセットや高性能PCが必要な場合があります。例えば、「Meta Quest 2」や「HTC Vive」といったVRデバイスは、没入感の高い仮想空間を体験できます。一方、スマートフォンや一般的なPCで利用可能なプラットフォームもあり、選択肢に応じたデバイス要件を確認することが重要です。

ネットワーク環境の整備

リアルタイム通信が必要なため、高速で安定したインターネット接続が不可欠です。特に、VRを活用する場合は低遅延で高帯域の通信環境が求められます。Wi-Fi6や光回線を導入し、業務に支障がないように準備を進めましょう。

成功する導入のポイント

社員への使い方研修

メタバースオフィスを活用するためには、社員がその機能や操作方法に慣れることが重要です。プラットフォームの基本操作やアバター設定、会議の進め方などを分かりやすく説明する研修を実施しましょう。また、FAQやガイドを作成して、社員がいつでも利用方法を確認できる環境を整備します。

スムーズな移行をサポートするプロセス

現行の業務プロセスとの連携を考慮しながら、段階的に導入を進めます。最初に一部の部署で運用を開始し、問題点を洗い出して改善することで、全社的な導入がスムーズに進むでしょう。さらに、専任のサポートチームを設置することで、トラブル発生時にも迅速に対応できます。

メタバースオフィスの活用事例

メタバースオフィスの活用事例

国内外の企業が成功した事例

国内:NTTコミュニケーションズのバーチャルオフィス

NTTコミュニケーションズは、バーチャルオフィスを活用し、リモートワークの新しい形を提案しています。このバーチャルオフィスでは、社員が仮想空間内でアバターを通じて交流し、会議や打ち合わせを行っています。仮想空間ならではの特徴として、3D空間での資料共有やリアルタイムでの感覚的なコミュニケーションが可能です。特に、リモートワークで課題となりがちな「雑談の機会の減少」に対処するため、オフィスのラウンジスペースを仮想空間内に再現し、偶然の会話やアイデア交換を促進しています。これにより、社員間のコミュニケーションが円滑になり、生産性が向上したとの報告もあります。

海外:Meta(旧Facebook)のHorizon Workrooms

Metaが提供するHorizon Workroomsは、VR技術を活用したリモート会議のプラットフォームです。このサービスでは、参加者がアバターを使って仮想会議室に集まり、リアルタイムでのディスカッションやプレゼンテーションが行えます。独自のハンドトラッキング技術により、アバターの動きが実際のジェスチャーに非常に近い表現を可能にしており、対面での会議に近い体験を実現しています。また、バーチャルホワイトボードや3Dモデルの共有機能が用意されており、視覚的な説明が必要なプレゼンテーションやプロジェクトにも適しています。Meta自身が社内でこのプラットフォームを活用し、効率的なリモートワークを実現しています。

メタバースオフィスでの具体的な活用例

会議の効率化

仮想空間での会議は、従来のビデオ会議とは異なり、没入感のある環境で行われます。アバターを使った対話により、視覚的な表現やジェスチャーを活かしたコミュニケーションが可能です。また、3D空間ではホワイトボードや資料をその場で共有し、議論を視覚化することで理解を深めることができます。

研修の実施

メタバースオフィスは、研修やトレーニングプログラムの実施にも最適です。例えば、新入社員研修では、仮想空間内で企業の理念や製品を3Dモデルとして展示し、インタラクティブに学べる環境を提供します。また、技術者向けには、実際の機械や設備を再現した仮想空間で操作手順を学ぶことができるため、実地研修と同等の効果を得られます。

イベントの開催

企業内外でのイベントもメタバースオフィスの活用例として挙げられます。製品発表会や社内表彰式、社員同士の懇親会などを仮想空間内で実施することで、移動や場所の制約を解消します。さらに、バーチャルイベントはグローバルな社員や取引先が参加しやすいため、多国籍なチームの結束を強化する効果も期待できます。

私が実際に作成したメタバースオフィス

自社オフィスを再現し、実際にオフィスにいるかのような体験を提供するため、Vket Cloudを活用してメタバースオフィスを作成しました。特に求職者に対して、オフィスの雰囲気を知り、働く姿をイメージしてもらうことを目的としており、さらに会議室での面談や会社紹介を行う場として今後活用ようと考えています。

メタバースオフィスURL:https://uc-papillon.cloud.vket.com/worlds/2TsKIX3x/main.html?worldid=2TsKIX3x
※ワールドの容量の関係でエントランスと会議室のみ公開しています。

①オフィスエントランス

私がVketCloudで作成したメタバースオフィス

②会議室

メタバースオフィスの会議室

③オフィス

メタバースオフィスのオフィス内

④休憩スペース

メタバースオフィスの休憩スペース

メタバースオフィスの課題と解決策

メタバースオフィスの課題と解決策

技術的な課題

高性能デバイスやネットワークの必要性

メタバースオフィスを導入する際、多くの企業が直面する課題の一つが、高性能なデバイスやネットワーク環境の整備です。メタバースオフィスでは、3D仮想空間やアバター操作、リアルタイムの通信が必要であり、これらをスムーズに運用するためには、VRデバイスや高性能PC、安定した高速インターネット環境が求められます。しかし、これらの設備は初期投資が高額になる可能性があり、中小企業にとっては導入のハードルが高くなります。

解決策

技術的な課題を解決するには、企業の規模や予算に応じた柔軟な導入プランを検討することが重要です。たとえば、PCやスマートフォンから利用可能なプラットフォームを選ぶことで初期投資を抑えられます。また、クラウドベースのメタバースオフィスを利用することで、ローカル環境に大規模な設備を整える必要がなくなり、コストを削減できます。

セキュリティとプライバシーの問題

データ保護と仮想空間での不正アクセス防止

メタバースオフィスでは、社員間の会話や共有ファイル、プロジェクトデータなどが仮想空間内でやり取りされるため、セキュリティリスクが高まります不正アクセスやデータ漏洩、アバターのなりすましといった問題が発生する可能性があり、企業にとっては大きな懸念となります。また、プライバシーの観点から、社員の個人情報がどのように管理されているかについても慎重に考慮する必要があります。

解決策

セキュリティリスクを軽減するためには、利用するメタバースプラットフォームが提供するセキュリティ機能を確認し、データの暗号化や認証システムの整備を徹底することが重要です。また、企業内部でも、仮想空間にアクセスできる権限を明確にし、不正利用を防止する体制を整えます。さらに、社員に対するセキュリティ教育を行い、安全な仮想空間の利用方法を周知することも効果的です。

社員の心理的負担

バーチャル環境の適応と健康面のケア

メタバースオフィスでは、現実のオフィスとは異なるバーチャル空間特有の環境に適応する必要があります。一部の社員は仮想空間でのコミュニケーションに不慣れだったり、長時間のVRデバイス使用による目や頭部への負担を感じたりする可能性があります。また、物理的なオフィスの欠如によって孤独感や疎外感を抱えるケースも報告されています。

解決策

社員の心理的負担を軽減するためには、段階的な導入が効果的です。初めは短時間の使用や特定の業務での利用からスタートし、社員が慣れるにつれて利用範囲を広げる方法が推奨されます。また、定期的に社員の健康状態や満足度を調査し、問題があればすぐに改善措置を講じる体制を整えます。さらに、現実世界でのコミュニケーションやリフレッシュの時間を確保することも、心理的負担の軽減につながります。

おすすめのメタバースオフィスサービス10選

1.RISA

RISAメタバースオフィス
メタバースオフィス「RISA」は、株式会社OPSIONが提供する仮想空間上のオフィス環境で、リモートワークにおけるコミュニケーションの課題を解決することを目的としています。ユーザーはアバターを通じて仮想オフィス内で同僚と交流し、まるで実際のオフィスにいるかのような自然なコミュニケーションを実現します。
2022年1月、RISAは従来の3D版から2D版へと大幅にリニューアルされました。これにより、PCへの負荷が軽減され、よりスムーズな業務利用が可能となりました。新バージョンでは、豊富なアバターやユニークなモーション機能が追加され、ユーザーは多様な感情表現やコミュニケーションを楽しむことができます。また、フロア分けやゲスト招待機能など、オフィスやイベントなどさまざまな用途に対応する機能も充実しています。
RISAの特徴的なコンセプトとして、「WORK AS PLAY」が掲げられています。これは、仮想空間ならではのエンターテインメント性を取り入れることで、ユーザーの意欲を前向きにし、楽しく働ける環境を提供することを目指しています。実際に、アバターのモーションや効果音を活用した機能により、リモートワーク中の雑談や相談が活性化し、社員同士のコミュニケーションが円滑になったとの声が寄せられています。
さらに、RISAは特別な機材や設定を必要とせず、PCのブラウザ上で動作するため、手軽に導入・利用が可能です。無料トライアルや個別相談会も実施されており、興味のある企業や教育機関は公式サイトから申し込むことができます。
RISAは、リモートワーク時代の新しい働き方やつながりの形を提供するメタバースオフィスとして、多様な働き方を支援し、チームの生産性向上に寄与しています。より詳しい情報や導入の検討については、公式サイトをご覧ください。

RISAの公式サイト

2.ViKet Town(ビケットタウン)

ViKet Town(ビケットタウン)
ViKet Town(ビケットタウン)は、冒険社プラコレが提供するメタバースオフィスで、アバターを通じて働き、成長していくシミュレーションゲームのようなビジネスツールです。
このプラットフォームでは、ユーザーはアバターを操作し、仮想空間内で同僚とコミュニケーションを図ります。独自の仮想通貨「vike」を活用したトークンエコノミーにより、社内経済を活性化し、DAO型のチーム構築をサポートします。
さらに、ViKet Townは働くこと自体をエンターテインメントに変えることを目指しています。これにより、社員のモチベーション向上や組織力の強化を図ります。
料金プランは、トライアルからプラチナプランまで複数用意されており、企業の規模やニーズに合わせて選択できます。詳細は公式サイトで確認できます。
ViKet Townは、ハイブリッドワーク時代に適したメタバースオフィスとして、企業の新しい働き方をサポートしています。

ViKet Townの特徴

①社内通貨「vike」の活用
アバター同士のコミュニケーションや積極的な行動によって「vike」を獲得できます。これにより、オフィスやアバターのカスタマイズが可能となり、社内の交流を促進します。

②豊富なアバターとエリア
ユーザーは頭部、髪型、目、口、服装などを自由にカスタマイズでき、理想の自分を表現できます。また、季節やテーマに合わせた新しいアバターパーツやアイテムが定期的に追加され、仮想空間での多様な体験を提供します。

③「Room」機能
ユーザーの滞在時間を可視化し、自己管理をサポートします。ビデオ通話や音声通話、作業専用の部屋など、目的に応じた部屋を利用することで、業務効率の向上が期待できます。

ViKet Townの公式サイト

3.Virbela

Virbela
Virbela(バーベラ)は、アメリカのIT企業Virbela社が提供する3D仮想オフィスツールで、リモートワークやバーチャルイベントの新たな形態として注目されています。ユーザーはアバターを通じて仮想空間内を自由に移動し、他のユーザーとリアルタイムで交流や会議を行うことができます。この仮想空間は「キャンパス」と呼ばれ、セミナー会場や展示会スペース、教育用の施設、さらにはサッカー場や海辺など、多彩なエリアが用意されています。

日本国内では、株式会社ガイアリンクがVirbelaの公式販売代理店としてサービスを提供しており、導入やサポートを行っています。同社は、バーチャルオフィスやバーチャル展示会の構築支援など、DX(デジタルトランスフォーメーション)やXR(拡張現実)要素を取り入れた総合的なバーチャル空間サービスを展開しています。
Virbelaの導入により、企業は物理的なオフィス維持コストの削減や、リモートワークにおけるコミュニケーションの円滑化、さらには新たなビジネスチャンスの創出など、多くのメリットを享受できます。

Virbelaの特徴

①リアルなコミュニケーションの再現
ユーザーはアバターを操作して歩行やジェスチャーを行い、他のユーザーと自然な形でコミュニケーションを取ることができます。これにより、従来のウェブ会議ツールや2Dバーチャルツールとは異なる、臨場感あふれる交流が可能となります。

②高いカスタマイズ性とスケーラビリティ
企業や教育機関のニーズに合わせて、仮想空間のデザインや機能を柔軟にカスタマイズできます。また、大規模なイベントや会議にも対応できるスケーラビリティを備えており、数百人規模の参加者が同時に利用することも可能です。

③多様な利用シーンへの対応
バーチャルオフィスとしての利用はもちろん、オンラインセミナーや展示会、教育研修、チームビルディング活動など、さまざまなシーンでの活用が期待できます。特に、物理的な移動や場所の制約を受けずにイベントを開催できる点が、企業や教育機関から高く評価されています。

Virbelaの紹介サイト

4.Spatial

Spatial
Spatial(スペーシャル)は、仮想空間内での交流やイベント開催を可能にするメタバースプラットフォームです。ユーザーは3Dアバターを通じて、バーチャル空間内での会議、プレゼンテーション、教育、アート展示など、多岐にわたる活動をリアルタイムで行えます。
特にビジネス利用に注力しており、VR技術を活用した会議やコラボレーションツールとして、世界中の企業や教育機関から注目を集めています。ユーザーは自由に空間をデザインでき、自分だけのメタバースを構築することが可能です。これにより、アイデアや創造性を存分に発揮し、他のユーザーと共有できます。
また、ブラウザ上で気軽にアクセスできる点も特徴で、手軽さ、利便性、そして高い没入感から、多くのユーザーを獲得しています。さまざまなイベントや展示会、セミナーなどのビジネス活用や一般向け企画が行われており、MetaMaskとの連携により、NFTの読み込みや販売・購入も可能です。

Spatialの公式サイト

5.Horizon Workrooms

Horizon Workrooms
Horizon Workroomsは、Meta社(旧Facebook)が提供するVR(バーチャルリアリティ)を活用した仮想オフィスプラットフォームです。ユーザーはアバターを通じてバーチャル空間内の会議室に参加し、リモート環境でも対面に近い感覚でコミュニケーションを取ることができます。
Horizon Workroomsは、リモートワークの新たな形を提案し、仮想空間での協力とコミュニケーションを通じて、物理的な制約を超えた働き方を可能にしています。

Horizon Workroomsの特徴

①バーチャルオフィスでのリモート会議
Meta QuestなどのVRヘッドセットを使用し、ユーザーは自分のアバターを通じてバーチャル空間に没入し、同僚やクライアントと対面するような形で交流できます。これにより、物理的な場所の制約を超えた柔軟な働き方が可能となります。

②ホワイトボード機能
仮想のホワイトボードに自由に書き込むことができ、アイデアの共有やブレインストーミングを効果的に行えます。コントローラーを逆手に持つことで、実際にペンを持つような感覚で空中に書くことが可能です。

③アバターのカスタマイズ
ユーザーは髪型や服装などを自由に設定し、自分らしさを表現できます。アバターはユーザーの動きや表情をリアルタイムで反映し、より人間らしい相互作用が可能です。

④他ツールとの連携
GoogleカレンダーやOutlookとの統合により、スケジュール管理が容易になります。また、Zoomなどのビデオ会議ツールとも連携可能で、VRヘッドセットを持っていない参加者もビデオ通話を通じてバーチャル会議に参加できます。

⑤リモートデスクトップ機能
ユーザーのPC画面をVR空間内に表示し、仮想オフィス内で実際のデスクトップを操作できます。これにより、VR環境内外での作業の連携がスムーズになります。

Horizon Workroomsの公式サイト

6.Mesh for Microsoft Teams


Mesh for Microsoft Teams(メッシュ フォー マイクロソフト チームズ)は、Microsoftが提供する仮想空間でのコラボレーションを実現するプラットフォームです。ユーザーは3Dアバターを通じて、没入型の会議やイベントに参加し、従来のオンライン会議を超えた臨場感あふれるコミュニケーションを体験できます。

Mesh for Microsoft Teamsの特徴

①アバターの活用
ユーザーは自分の分身となるアバターを作成し、カメラをオフにした状態でも視覚的な存在感を持って会議に参加できます。これにより、非対面でのコミュニケーションでも感情や意図を明確に伝えることが可能です。

②イマーシブ スペース
Teams内で提供される3D環境「イマーシブ スペース」を利用して、参加者同士が仮想空間内で自然な対話や共同作業を行えます。これにより、物理的なオフィスに近い感覚でのコラボレーションが実現します。

③カスタム イマーシブ エクスペリエンス
企業のニーズに合わせて独自の3Dエクスペリエンスを構築できます。従業員向けのトレーニングや製品ショーケースなど、多様な用途に対応可能です。

Mesh for Microsoft Teamsの利用方法

Mesh for Microsoft Teamsは、Microsoft 365やOffice 365の一部の法人向けプランに含まれています。また、Teams Premiumライセンスを利用することで、より高度なカスタマイズ機能や大規模なイベントのホスティングが可能となります。

Mesh for Microsoft Teamsの導入のメリット

・エンゲージメントの向上
仮想空間での対話により、リモート環境でもチームの一体感やエンゲージメントを高められます。

・柔軟な働き方の推進
場所にとらわれないコラボレーションが可能となり、ハイブリッドワークやリモートワークの効率を向上させます。

・セキュリティとプライバシーの確保
Microsoft 365のセキュリティ基準に準拠しており、安心して利用できます。

Mesh for Microsoft Teamsの公式サイト

7.oVice(オヴィス)

oVice(オヴィス)
oVice(オヴィス)は、リモートワークやハイブリッドワークにおけるコミュニケーションを円滑にするための仮想オフィスプラットフォームです。ユーザーはアバターを操作してバーチャル空間内を自由に移動し、同僚やチームメンバーとリアルタイムで対話やコラボレーションを行うことができます。

oViceの特徴

①アバターによる自由なコミュニケーション
ユーザーは自身のアバターを通じて、オフィス内を移動し、他のメンバーに気軽に話しかけることができます。これにより、物理的なオフィスでの偶発的な会話や相談が再現され、チーム内の連携が強化されます。

②多彩な機能の搭載
文字起こしオブジェクトや録画機能、パブリックAPIなど、オンラインでのコミュニケーションを最大化するための機能が充実しています。これらの機能により、情報共有や会議の効率化が図れます。

③状況に応じた声がけ機能
相手の状況に合わせて、直接話しかけたり、肩をトントンする機能を使って注意を引くことができます。これにより、適切なタイミングでのコミュニケーションが可能となります。

④柔軟な働き方への対応
オフィス勤務とリモートワークが混在する現代の働き方に対応し、チームの状況をリアルタイムで把握できるため、業務のスピードと効率が向上します。

oViceの導入事例

oViceは、約4,000社の企業や団体で導入されており、以下のような活用事例があります。

・株式会社LIXILトータルサービス
全社員が活躍できる環境作りを目指し、標準バーチャルオフィスとしてoViceを採用。柔軟な働き方の実現に成功しています。

・戸田建設株式会社
「スマートオフィス」の実現を目指し、oViceを活用して未来のオフィスの形を模索しています。

・ディップ株式会社
全国各地にいるエンジニアと営業の円滑なコミュニケーションを実現するため、oViceを導入。チームの連携強化に寄与しています。

oViceの公式サイト

8.Gather(ギャザー)

Gather(ギャザー)
Gather(ギャザー)は、リモートワーク時代におけるバーチャルオフィスプラットフォームとして、多くの企業やチームに採用されています。2Dのピクセルアート風デザインが特徴で、ユーザーはアバターを操作して仮想空間内を自由に移動し、他のメンバーと自然なコミュニケーションを取ることができます。

Gatherの特徴

①自然なコミュニケーション
アバター同士が近づくと自動的にビデオ通話や音声チャットが開始され、離れると終了する仕組みです。これにより、オフィス内での偶発的な会話や相談が再現され、チーム内の連携が強化されます。

②カスタマイズ可能なオフィス空間
テンプレートを利用して簡単にオフィスを構築できるほか、オブジェクトの追加や削除、マップメーカーを使ったオリジナルデザインも可能です。これにより、企業の個性やブランドに合わせたバーチャルオフィスを作成できます。

③他ツールとの連携
GoogleカレンダーやOutlook、Slackとの連携機能を備えており、会議のスケジュール管理や通知がスムーズに行えます。また、ホワイトボード機能や画面共有機能も搭載しており、共同作業を円滑に進められます。

④手軽な導入
Googleアカウントがあれば簡単に利用を開始でき、最大10名まで無料で利用可能です。これにより、小規模なチームやスタートアップ企業でも手軽に導入できます。

Gatherの導入事例

日本国内でも、多くの企業がGatherを活用しています。例えば、株式会社SODAでは、開発部門でGatherを積極的に利用し、リモート環境下でのチームの連携やコミュニケーションの向上に役立てています。
また、LAPRAS株式会社では、Gatherを導入することで、リモートワークにおける社員同士の自然な交流や雑談の機会を増やし、組織の一体感を高める取り組みを行っています。
これらの事例からも分かるように、Gatherはリモートワーク時代の新しい働き方を支えるツールとして、多くの企業で効果的に活用されています。

Gatherの公式サイト

9.MetaLife(メタライフ)

MetaLife(メタライフ)
MetaLife(メタライフ)は、仮想空間上でオフィスやイベントスペース、教室として利用できる新しいコミュニケーションツールです。ユーザーはアバターを操作してバーチャルスペース内を自由に移動し、他のメンバーとリアルタイムで音声・ビデオ通話やチャットを通じて交流できます。

MetaLifeの特徴

①リアルなコミュニケーション
アバター同士が近づくだけで音声・ビデオ通話が自動的に開始され、物理的なオフィスでの「ちょっといいですか?」といった自然なやり取りをオンライン上で再現できます。

②多彩な機能
ホワイトボードや鍵付き会議室、チャット機能、画面共有など、業務や学習、イベントに必要なツールが揃っており、円滑なコミュニケーションとコラボレーションをサポートします。

③カスタマイズ可能な空間
オフィスや教室、ビーチ、宇宙など、数百種類のデザインテンプレートが用意されており、チームや目的に合わせて空間を自由にカスタマイズできます。オリジナルのデザイン制作もサポートしています。

④外部ツールとの連携
カレンダーやMicrosoft Teams、Slackなどの外部サービスと簡単に連携でき、既存の業務フローにスムーズに統合できます。

MetaLifeの活用シーン

・バーチャルオフィス
リモートワークやテレワークにおけるチームのコミュニケーションを活性化し、メンバーの勤務状況を視覚的に把握できます。これにより、テレワークによる孤独感の解消や業務効率の向上が期待できます。

・イベントスペース
ウェビナーや企業説明会、研修、展示会など、さまざまなオンラインイベントを開催できます。全国どこからでも参加可能で、開催費用の削減にも寄与します。

・教育・スクール
塾や予備校、大学の講義、資格学校などでのオンライン授業に対応し、ホワイトボードや資料共有機能を活用して、インタラクティブな学習環境を提供します。

MetaLifeの料金プラン

MetaLifeは、最大同時接続数25名までの無料プランを提供しており、小規模なチームやクラスでの利用に適しています。有料プランでは、より多くの同時接続や追加機能が利用可能で、中規模から大規模な組織やイベントにも対応しています。
MetaLifeは、物理的な距離や社会情勢の制約を超えて、どこからでも学び、働き、交流できる世界を実現することを目指しています。詳細や導入については、公式サイトをご参照ください。

MetaLifeの公式サイト

10.roundz

roundz
roundz(ラウンズ)は、リモートワークやハイブリッドワークにおけるコミュニケーションを円滑にするための「声だけ」のバーチャルオフィスプラットフォームです。ユーザーはアバターを介さず、音声のみで仮想空間内のメンバーとリアルタイムに対話できるため、カメラを使用せずに気軽なコミュニケーションが可能です。
roundzは、総務省「テレワーク先駆者百選」に認定された企業が提供するサービスであり、多くの企業やチームでの導入実績があります。

roundzの特徴

①カメラなしの音声コミュニケーション
roundzはあえてカメラ機能を排除し、音声のみでのやり取りに特化しています。これにより、ユーザーは外見を気にせず、リラックスした状態でコミュニケーションを取ることができます。

②シンプルな操作性
インターフェースは「マイク」と「画面共有」の2つのボタンのみで構成されており、誰でも直感的に操作できます。これにより、技術的なハードルを感じることなく、すぐに利用を開始できます。

③リアルタイムのステータス表示
メンバーの現在の状況が一目で分かり、話しかけても良いタイミングかどうかを判断できます。他の会議中には自動的に「話せない」状態となるため、誤って邪魔をする心配もありません。

④高音質のボイスチャット
高品質な音声通信により、クリアな音声でのコミュニケーションが可能です。これにより、対面での会話に近い感覚でやり取りができます。

roundzの導入効果

・意思決定のスピード向上
roundzを活用することで、短時間の会話で迅速に意思決定が可能となり、チャットでの長いやり取りを削減できます。これにより、業務効率が向上します。

・コミュニケーション頻度の増加
気軽に話しかけられる環境が整うことで、短時間の相談や意識合わせの回数が増加し、チーム内の連携が強化されます。

・コスト削減
物理的なオフィススペースや出張費用の削減に寄与し、持続可能なハイブリッドワークの実現をサポートします。

roundzの利用シーン

・開発プロジェクト内の意識合わせ
開発チーム内での迅速な情報共有や問題解決に役立ちます。

・セールスチームの活動促進
営業チーム間の連携や情報交換をスムーズに行えます。

・新人のオンボーディング
リモート環境でも新入社員とのコミュニケーションを円滑にし、スムーズな立ち上がりを支援します。

roundzの公式サイト

まとめ

メタバースオフィスは、仮想空間を利用して新しい働き方を実現する画期的なツールです。従来のリモートワークでは難しかった没入感やリアルなコミュニケーションを提供し、物理的な距離を超えた柔軟な働き方をサポートします。また、仮想空間ならではのコスト削減やグローバルな連携、創造的なコラボレーションが可能です。
本記事で紹介した「Horizon Workrooms」や「Mesh for Microsoft Teams」などのメタバースオフィスサービスは、それぞれの特長や用途に応じた機能を提供しており、企業のニーズに合わせて選択することで効果的に活用できます。国内外の事例からも分かるように、メタバースオフィスは企業の生産性向上やチームワークの強化、そして新しい働き方の実現に向けた強力な手段となっています。
ただし、導入に際しては高性能デバイスやネットワークの整備、セキュリティ対策といった課題に対処する必要があります。また、バーチャル環境に慣れるまでには一定の教育やサポートが必要です。しかし、これらの課題を乗り越えれば、メタバースオフィスは働き方改革やビジネスの競争力向上に大きく貢献するでしょう。
これからの働き方を見据え、自社に最適なメタバースオフィスを導入することで、新しい時代に適応した働き方を実現しましょう。メタバースオフィスが持つ可能性を最大限に活用し、次世代の働き方を体験してみてください。

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